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世界的に希少価値が高くなっている、象の描いた「絵」

象は絶滅の危機に瀕しています。

そのような状況の中、タイに数あるエレファント・キャンプでは象の調教から保護までを担っています。近年、エレファント・キャンプでの管理のもと、象を自然に戻す活動が開始されました。

その活動が始まってから、エレファント・キャンプで調教された象が絵を描くことが少なくなり、その絵は世界的に希少価値が高くなっています。

象が描いた絵 象が描いた象の絵

象の能力とは

近年、象には鏡映認知(鏡に映った自身を自身と理解する能力)があることがアメリカの研究チームによって発表されました。

また、象は特に訓練を受けなくても人が餌の場所などを指で指し示すと、すぐにその意味を理解して餌を探し始めるのだそうです。同じことをサルにやっても、サルにはこの指示の意味はわかりません。そのことからわかるように、象には高い知能があります。

さらに、象は人の顔を見分ける高い認知能力も持っています。サファリで車の中に乗っているドライバーを見分けて、以前に危害を与えるようなことをした人物には攻撃的になることがあるそうです。

象が描いた青い花の絵

では、なぜこんなに上手に絵が描けるのでしょう?

もちろん、象が自発的に絵筆を取るわけではなく、長期間のトレーニングによって身に付けた特技です。でも、絵を描くという行為の意味を理解しているのではなく「この場所にこういう風に筆をなすりつける」という行動を順序立てて記憶していると考えられます。

そうだとしても、他にこのような絵を描ける動物がいないことを考えると、これだけ複雑な造形を順序立てて正確に記憶して描ける能力は、やはり凄いことなのです。象が花を描く時は花の絵を持って歩いている人が見える。きっとこれが合図になって、「次は花の絵を描く」と認知させるのかもしれません。

このように、象の能力はまだまだ末知数です。今後、もっと凄い能力が見つかるかも・・・

象が描いたオレンジ色の花の絵 絵を描く象の写真

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